発行:2005年4月1日
販売業者様における眼鏡レンズの品質確保の方法について
この文書は、平成17年4月1日から施行される医療機器における改正薬事法の省令136号に基づき、医療機器の製造販売業者(弊社)が販売業者様へお渡しする眼鏡レンズの品質確保に係わるご案内文でございます。
基本的な品質確保の方法については、下記に記載した内容で、眼鏡レンズを取り扱う方へのご周知のほどよろしくお願い致します。尚、お手数ですが、本書は保管していただきますようお願い致します

【 在庫レンズの保管 】

1.レンズの保管にあたってはレンズ専用ストッカーなどを使用し、「先入れ先出し」による管理を行って
  ください。尚、ストッカーなどにレンズを詰め込みすぎないよう注意してください。

2.いったん袋から出したレンズを再びストッカーなどに戻す際には、レンズ面の汚れを拭き取り、キズや
  クラックがないこと及び袋の入れ違いがないことを確認してから戻してください。

3.ストッカーなどの保管場所は、直射日光や湿気を避け、室温で保管してください。

【 加工上の注意 】

1.加工に使用する機器(レンズメーターや加工機など)が適正な状態であることを常に確認しておいて
  ください。

2.加工前にレンズの度数や外観などに異常がないことを確認してください。

3.加工時にレンズを変形させないため、レンズの前面カーブに合わせたカップ・カップホルダーを使用し、
  軸打ちの際にも荷重のかけ過ぎに注意してください。

4.レンズ加工機は適度なチャック圧力に設定して加工してください。

5.レンズ加工後はすみやかに水で洗浄し、すぐに水気を拭き取ってください。

6.加工状態や外観に異常がないことを確認してください。

【 取扱い方法 】

1.度数測定や加工の際にキズやクラックが入らないよう、注意してお取扱いください。

2.レンズ洗浄の際はアルコール、中性洗剤を使用し、シンナーなどの溶剤やアルカリ性石けんは使用しない
  でください。

3.レンズを長時間水に浸したり、濡れたまま放置することは避けてください。

4.レンズに急激な温度変化や熱が加わらないように注意してください。

5.プラスチックフレームへの枠入れの際には、レンズに直接熱を加えないよう注意してお取扱いください。

6.お客様にお渡しの際は、お取り扱いに関する注意事項を十分ご説明の上、必ず取扱説明書を添えて
  お渡しください。

    伊藤光学工業株式会社
    愛知県蒲郡市宮成町3番19号